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第三回: 早春の花

いけばなの先生は、日曜日に「研究会」という師範の方を対象にした勉強会をします。これは桂古流だけでなく、多くの流派がおこなっています。


この研究会があるので、いけばなの先生の子供は、日曜日に親と一緒に出かけることができません。子供のころ研究会ということばが、きらいでした。私が日曜日に出かけると子供が「また研究会かあ」とがっかりしています。世代はくりかえされるものですね。


桂古流は、研究会と講習会が一か月ごとにひらかれています。研究会は、立ちいけや投げ入れ、盛り花を主体にまなび、講習会では現代花を勉強します。


その日のテーマが人気あったかどうかは、会場のふんいきで、なんとなく分かるものです。
みなさんの表情や声のトーンで感じるのです。うまくいったときはこちらもうれしいし、イマイチの時は責任をおしつけあったりしています。


せっかくのお休みに来てもらうのだから「今日きてよかった」と思ってもらうようなテーマにしようと、反省会のときには役員さんと一緒に知恵をしぼりあって次回のテーマを決めます。そんなとき、だれともなく「季節の花」とあげることが実におおいのです。


これは単にてっとり早いとか考えるのが面倒だからとか(多少それもあったりして)いうのではなく、いけばなと季節はそれだけ深くむすびついているせいでしょう。


とくに早春はいけばなになくてはならない季節です。冬のおわりを待ちきれずに咲く花のなんと可憐なことでしょう。


新春の梅にはじまり、白から黄色の花が目につきます。白ならばユキヤナギやコデマリ、水仙、クローバーなど。また黄色ならば福寿草やマンサク、レンギョウ、サンシュユ、ミモザアカシアなどが早春を染めます。


洋風な花も多く出回ります。チューリップ、フリージア、スイトピー、アネモネ、などがお花屋さんの店先をかざります。またフキノトウやユキノシタなども大地の息吹を感じさせてくれます。そのせいか、はるのいけばな展は白いキャンバスに原色の柄をちらしたような作品が目につきます。香りのよいものがおおく、前述の梅、フリージア、水仙にくわえてストックも甘いかおりがします。

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