第50回さいたま市いけばな芸術展 浦和市の頃から連綿と続く展覧会です。今年は50回の節目となりました。
星野華照 錦木、アイリス 用流しで2種併せ活けです。六世好み薄端に品格ある花型が収まりました。
染谷桂昌 五行活け 花蘇芳 先代華慶が好んだ尊式花器に花蘇芳を活けました。枝が暴れていてまとめ辛い枝でしたが、努力した甲斐あって綺麗に活け上げました。
齋藤珠華 エンジェルウィング、アイリッシュポピー スクエアの枠を組みながら花材の多寡を興味深く表現しました。普段見ることのない大ぶりなポピーも咲くと可愛らしかったです。
大木京華 山吹、笹、スミレほか 糸巻きと細長い花器を使い野の花を愛らしく活けました。素材の良さを大事に慈しみながら仕上げました。
柄澤華陽 枝垂柳、椿、ラナンキュラス インテリアのオブジェを上手に使いました。枝垂柳の大胆な曲線が広い空間を取り込みました。椿のボリュームも良いコントラストを出していました。
後藤華和 黄葉小手毬、トルコ桔梗、撫子 銀色の球形花器を組み合わせて活けました。銀は白の反射色なので様々な花材を受け入れてくれます。
金子博翠 孔雀ヒバ、花蘇芳 中席での二重切りはサイズに限りがあるので大変だったと思います。花材を上手くまとめて活けました。
大坪華真 レッドジンジャー、荒天柳、スターチース 特徴的な花器をどのように見せようか考え抜いた作品です。形状はシンプルですが花材のフォルムの多様性が作品の奥深さに繋がります。
宮園良華 伊吹 ポンポン菊 活け辛い伊吹でしたが何とか形にしました。ポンポン菊の丸い花がとても印象的でした。
中村明日花 モカラ、ベアグラス そろいの花器のイメージを大事にしながら、ベアグラスとモカラを上手に組み合わせました。垢抜けた作品です。
イケバナインターナショナル クリスマスフェア
毎年12月に活けられる展覧会です。初めは祖父先代華盛が出品していました。その後私が活けるようになり、副家元白龍が5年前から出品しています。毎回海外の大使夫人がホストを務められます。今年はベトナムです。バッチャン焼の器に菊を活けました。
さいたま市いけばな芸術協会役員展①
北浦和の恭慶館で開催されました。今回は五葉松でお客様をお出迎えする作品に致しました。日本家屋に活けるので柱を横切らないよう心がけました。
副家元 新藤白龍 椿 丸盆を高卓に見立て椿を客位に活けました。葉を極力削るので、形に対する注意力と共に、葉を取った後の想像力が必要です。下段に鴛鴦の香合と古帛紗を配しました。
会長 新藤三枝 秋草ウィンターベリー 焼締陶器に晩秋の花材をふんだんに挿しました。
上尾市文化祭いけばな展
岸華生 孔雀ヒバ・菊 上尾市のいけばな展です。桂古流から岸華生が出品しました。2種併せ活けと致しました。緑とピンクと取り合せが目を引きました。
春日部市文化祭いけばな展
古屋美窓 孔雀ヒバ 二重活け 二重のパイプを使った作品です。通常は主位と客位にして活けますが、今回は上口と下口を主位で揃えて活けました。
日々のお稽古
桂美会研究会 赤珊瑚水木とアイリスの2種併せ活け
2種併せ活けは枝同士または枝と草花を組み合わせ活ける型です。陰陽をわきまえ、それぞれの役枝を立てていきます。
桂美会は先代華慶が創立した会です。新しく加わった人も溶け込み賑やかに勉強しています。
桂月会 水仙7本活け
水仙は初冬から早春までの花材です。時期によって葉と花の関係が変わっていきます。桂月会は月曜に開催される研究会です。ゆったりとお稽古を楽しまれています。
桂会研究会 かつて見た作品に思いを重ねて活ける
白龍副家元の講義は「本歌取り」についてです。 自身の研究テーマと重ね合わせながら本格的な講義にみんな真剣にメモをとっています。
作品はそれぞれが記憶に残っていたり、影響を受けた作品からイメージを膨らませて制作しました。難しいテーマでしたが、とても高いレベルの作品が生まれました。
コロナ禍で医療機関に送った作品画像の箱を更に増やして制作しました。
桂古流わかば会 投入れについて
投入は剣山より花器の内壁を使って止める花形です。固定するというより留まっている美しさ、植物の自然な佇まいを大事にします。
わかば会は家元本部の研究会です。普段のお稽古とは違った雰囲気で活けます。
桂古流東武支部研究会 柳を使ったお正月飾り
副家元白龍による東武支部研究会です。今回は結び柳を用いたお正月飾りです。可愛らしくて日本の伝統も考慮した白龍らしい授業です。
東武支部は加須を中心として運営されています。皆様熱心に授業を聞かれて、素敵な作品が多く作られました。