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第九回:とうがらしねずみ


ねずみ年は現家元のえとです。家元はちょこまか動く性格でないので、母は「大黒ねずみだ」といっています。ねずみにもいろいろな種類があるものですね。

ねずみはえとでは「子」と書きます。十二支では一番先になりますが、子の月は11月をさします。子の刻は夜中の0時から2時までとなります。子の方角は北です。植物の一年の変化も十二支であらわします。ねずみの時期は「種子から芽が出る状態」です。

ねずみのつくことわざもたくさんあります。
窮鼠猫をかむといえば弱いものでも追い詰められれば強いものに襲い掛かることです。
大山鳴動してねずみ一匹は前ぶれを大騒ぎしても結果はたいしたことなかったたとえです。一人で家にいる人にはねずみに引かれないようにといいます。
ことわざからも私たちとねずみの関わりがとても長いとわかります。

今年はねずみ年にちなんでディズニーランドに行く人がふえたり、ミッキーのグッズが売れるとかあるのでしょうか。
ミッキーは実物(?)の方はなじみがありますが、映像ではあまり見たことがありません。どちらかというとトムとジェリーやゲゲゲの鬼太郎に出てくるネズミ男のほうに親しみがわきます。

さて、前置きが長くなりましたが、とうがらしねずみ。これは縁起物としてむかしから好まれたデザインです。白いねずみと赤いトウガラシはメリハリもきいてすてきな組み合わせです。絵や置物、布製品などにも好まれる図柄です。

色々な説がありますが、でたらめな中でも面白いのが「とうがらし」に似た音で「えとがしら」からついたという説。ねずみがえとの最初だからだというのです。
一方ねずみの繁殖力とトウガラシの種の多さに縁起かつぎしたという説はなかなか説得力があります。

一番有望なのは東北に伝わる説で、むかしの家は魔よけに唐辛子をおいたそうです。
これは何も置かないと、ねずみも来てくれないうちになってしまう、つまり没落することを恐れての習慣です。さらにねずみがふえすぎても良くないから、置くのはお米でなくトウガラシなのだという説です。
皆様のお部屋にもとうがらしねずみはいかがです。

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