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第十二回:制作のリレー


私の写真は自他ともに認めるひどいレベルですが、アシスタントとしてはけっこう有能だったと自負しています。カメラマンの口コミで私のうわさは広まり、一時期は3人のカメラマンのアシスタントを掛け持ちしていました。

なぜ私は有能なアシスタントだったのか…それはカメラマンの仕事のリズムを見つけ、そのリズムに自分も合わせ、カメラマンをノリノリにさせてしまうからです。

何度も言うようですが私の写真はへたです。でもアシスタントは問題なくつとまります。大事なのはカメラマンが今はバンバン撮りたいのか、じっくり待ちたいのか、手を抜きたいのか、構図を最初から作り直したいのか、それを察してあげることです。

そしてカメラマンでなくてもできる仕事だけ私が行えば、はかどるのです。あるカメラマンからは「君といると仕事が3倍はかどる」といわれました。

この3倍はかどる理由の一番はカメラマン自身が「全部自分でやらなくていい」とおもう安心感からだと思います。最初の準備とおしまいの後片付けはアシスタントがやってくれる、そう思うだけで気が楽になるのでしょう。

私たちが花をいけていても何から何まで自分ひとりで行うと、妥協点が見つからず本当に苦しくなります。どこかは人にたよりたくなってしまう、せめて横に話し相手がいてくれたらと思うときもあります。

花材を買いに言った先での会話、器を運んでくるまでの会話、下準備での会話、会場に着くまでの会話などなど、多くの人との多くの会話を通じて作品はうまれます。作品は私たちをつなぐリレーのバトンのように感じるのです。

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