第百五十七回
ルーティンを持つこと
大きな変化により日常が変化させられる時、私にはルーティンがあって本当に良かったとつくづく思う。ルーティンという骨組みが日常にあるから生活が大きく崩れる事はない。一日の流れが出来上がっているので仕事の速度にバラツキがなく済んでいる。
朝起きる時間は若い頃より格段に速くなった。 ２０代の頃は９時に起きるのがやっとだった。今は５時から５時半に目覚める。休日でも６時くらいに目が覚めるのは年を取ったせいかなと思う。ホームセキュリティを通常に戻しシャッターを開ける。朝の陽ざしが１日の元気をくれる。仏様のご飯を高杯によそう。このご飯は教室にある仏壇に供えるのでラップに包みカバンに入れる。次男も早起きなのでその準備をする。野菜ジュースはたまにしか作らないのでルーティンはならない。７時から７時半に教室に着く。事務仕事を片付けて仏様神様の事を始める。
月水金は祖父と父が遺した仏像や神棚のお花、お水を取り替える。祖父は毎朝毎晩やっていたが私は１日おきで申し訳なく思う。祖父の経本は〇印をつけた所があるので読んでいる。節回しや抑揚は分からない。やれる範囲でやっている。水は１８カ所、お花は１０カ所取り換える。端折れば２時間、丁寧にすれば３時間かかる。神様仏様には申し訳ないが猫の世話も同時進行で行う。水・エサを取り替え掃除する。その間に抱っこを２回せがまれる。祖父と父も猫好きだったので許してもらえるかなと思う。
火木土は簡単に拝むだけなのですぐ済ませる。８時過ぎには体を動かす。晴れているならば外にランニングに出る。通常１１ｋｍだ。時間が取れる時は１８ｋｍ走る。長い桜並木や街路樹の下を走る。コウノトリの飛来している遊水地の側を走ると本当に気持ちいい。
雨の時はジムに行く。ジムはとても勉強になる。スタッフ、インストラクターがしっかり業務をこなしている。来る人をお客様としてもてなしている。運動は苦しいはずなのに笑顔で汗を流している。我慢とか修行とまるで関係ない世界を見せてもらえる。
早起き・参拝・運動・ペットが私の朝ルーティンになる。大体これで心身ともに軽くなる。つまらない悩み事はルーティンをしていない時に起きる。
始業してからのルーティンもある。経理やお免状関係など家内の担当と私の担当に仕分けする。 家内に毎日面倒見てもらっているのは私が朝着ていく服の洗濯・アイロン・服のコーディネイトだ。結婚してから３０年近く１度も自身で服を買っていない。毎朝ハンガーに服がかかっているのはありがたいと思う。家の掃除も風呂場やトイレも含め全部やってもらっている。食事も私は全くできない。自身の事しかやっていないので、いつ捨てられるか不安ではある。昼食・夕食は家内と食べる。子供がいれば一緒に食べる。終業の後に時間があれば家内とドラマを見る。
ルーティンがあるから仕事が輝いて見える。限られた時間で必死にやる。ルーティンの時間帯に仕事が入りそうな時はずらしてでもルーティンはやるようにする。
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