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第五十回: 夏をふり返って

 今年の夏はいそがしかった。何だかパタパタと出歩いていた。別に働いたというわけではないが、 7月8月だけでも良く家を空けていたなあという気がする。私は手帳に予定を記すかわりに携帯電話    のスケジュール帳に予定を打ち込んでいる。メモリが一杯になると古いものから削除してしまう。だ から非常にあいまいだ。


 思いだすまま書き連ねていくと、6月下旬に懇親会を東京プリンスでおこなった。このメンバーは金沢で全国レベルの展覧会を成功に導いた運営委員である。10人もあつまりすこぶる賑やかだった。さらに翌7月にはいけばなバーべキュ―の会(通称IBQ)を発足しお台場でバーベキューも楽しんだ。地元では町会祭事の渉外をいいことに浦和・大宮で神輿仲間と杯をかさねた。高校の仲間に誘われ浦和と鴬谷で宴会に加わり、酩酊の中同窓会役員復帰となる。次男が今年は夏期講習で遊びに行けないので一泊だけ帝国ホテルに泊まった。次男はなぜかずっとプールにいた。


 一方、いけばな関係では桂古流総務会の勉強会をおこない、古典花の15本活けまでの役枝を説明した。総務会の勉強会も伝書の現代訳以来だったので、非常に出席者も多く有意義だった。続いて財団法人日本いけばな芸術協会の評議員会の議長を仰せつかった。公益財団法人に移行前の大事な会議だったので、まさか自分が議長になるとは思わなかった。その日に仙台の西村先生と昼食をともにし、震災の状況をうかがう。これがクリスマいけばなin仙台につながっていく。埼玉県いけばな連合会の役員会とさいたま市いけばな芸術協会の懇親会に出た。県会議事堂の花は2週間連続で飾り、市役所も飾った。日本語国際センターにも教えに行った。


 その他として2点ほど。まずはエイペックスタワーの防災担当理事として、火災報知機の誤作動処理に立ち会った。奔走したと言いたいところだが、慣れない役職なので翻弄されたのが実状だ。また地元の経営研究会として浦和駅の東西地下通路を見学した。しばらくは東口からの移動が楽なようだ。


 今まではどの会でもすわっていればよかったので、ひどい時には寝ていたりした。しかし40を過ぎると途端に席が上座になる。昔のように居眠りできる隠れた席ではない。司会進行役になる会もあれば、来賓扱いになる会もある。私の持っている情報やノウハウがなければ始まらない会もある。


 そんな私は8月下旬のいま、新幹線の中である。10月に自分の会期が回ってくる神戸ビエンナーレの説明会に行くためだ。会場が変わってしまったので駅からどのくらいかかるのか、荷物は預かってくれるのか、花席や会場のイメージは…と確かめなくてはならないことが多くなり出かけることとなった。


 私は京都・神戸の若手華道家との交流が多い。関西の先生だと私以外に埼玉の家元を知らない人もいる。京都とは20年くらい、神戸とは10年くらい行き来しているだろうか。桂古流展にも来てくれた。ずい分長い付き合いになり知り合いも増えた。嬉しいことである。関東だけでなく関西にも活動範囲を持っているというのは、すごいことなのだそうだ。会えば酌み交わしながら談笑しているだけなのだが。


 7月8月は研究会など師範者以上の勉強会は日曜にいれていないが、こんな風にして私の夏はすぎてゆく。

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