「つなげよう花の心3」
東8月9日(土)10日(日) 芝 増上寺 光摂殿・イベントスペース
デモンストレーション
今回は桂古流、古流大觀流、相阿弥流の3流でも合同イベントです。ハランを使い、あえて違う流派の古典花に挑戦しました。 桂古流が古流大観流を、古流大観流が相阿弥流を、相阿弥が桂古流を、それぞれ活けるという前代未聞の内容です。会場がどよめきと笑い、最後は喝采に包まれました。
家元作品
鷹羽ススキ コスモス パンパスグラス われもこう トルコキキョウ
暑い季節にひとあし早い秋の花材を用いました。背の高い作品が多いと予想しましたので、あえて平たい作品にしました。
活け込み風景
普段は活け込み風景は写さないのですが、古流松濤会の榎本理鶴先生より画像をいただきました。
いけばな四人展 8月26日から31日 高崎洞窟観音 紡績業で財をなした方が、個人で坑道を抜きました。中には33体の観音様がいらっしゃいます。
エニシダの五行いけ 今回は控えの枝を流しました。器は六世好みの薄端です。
雪柳と鶏頭の留流し 出口に向かって舳先をむけました。
南天とナナカマドの2管いけ 低い器から南天を高く、高い器からナナカマドを低くいけます。陰陽和合させます。奥の紙には桂宮智仁親王の和歌が書かれています。
氷室スギ、山帰来 器は砂鉢です。緑と実のコントラストを考えました。
夏はぜの用流しと菊の重陽いけ 水揚げの難しい夏はぜですが、洞窟は湿度・室温とも植物に向いているので思い切って用流しにしました。菊の重陽いけの奥には、杜甫の詩「九日藍田の崔氏の荘」を飾りました。
今回は長男の宣和(雅号=白龍)が家元の手伝いに就きました。 黒の器は次男の佑大(雅号=玉兎)がいけました。
日々のお稽古から
蓮のたちいけ 日保ちしない花材ですが、今しかできません。 緑の葉と薄紅色の花のコントラストは本当に美しいです。 この夏は70人を超える予約をいただきました。
弓達貴文
二回目の並列型でした。グラジオラスの使い方がとても良かったです。 グラジオラス、ウイキョウ、青マサキ、姫ヒマワリ、コンシンネ
中村素華
つぼみの百合と咲いているバラが美しいコントラストを出しています。 オリエンタルリリー、バラ、ドラセナ
森田璢華
同じ器ですが、グリーンを活かした作品になりました。落ち着いた魅力があります。 デンファレ、レザーファン、竜胆、ニューサイラン
伊木彩
ボリュームのある三角の器にすらっとしたカラーをあしらいました。 カラー、バラ、ヒペリカム、レザーファン
松沢厚見
剥皮三椏を軸に山帰来を優雅に飛ばしました。とても涼やかな作品に仕上がりました。 株分け 山帰来、剥皮三椏、バラ、ドラセナ
庄司華千
透明なペアガラスでいけました。夏の作品らしく涼やかにいけられました。 オーニソガラム、夕霧草、ヒペリカム
降幡絵美
むらさきが豪華な表情の作品にしました 雪柳、夕霧草、バラ
初物の野茨はまだ実が青く涼やかな作品になりました。 野茨、ヘリコニア、茴香、ドラセナ
曲がっている南天が優美な線をだしています 南天、ケイトウ、粟
齋藤京華
株分を水面みせながらいけました。お花は洋風なのに和の器に合いました。 南天、グラジオラス、ヒペリカム
斜めの線で大胆に空間を切りました。前後の奥行も上手につかまえました。 ヘリコニア、カラー、ドラセナ
ことじ佳華
シルバーの器を目立ち過ぎないようにいけました。部分的に見せたのは、とても良い方法でした。 アリウム、カラー、ドラセナ
白い花を基調にいけました。曲線もすてきでした。 アリアム、桔梗、ニューサイラン
グロリオサ、ヒマワリ、ヒペリカム 真っ赤な投入の器にグロリオサを合わせて活けました。つややかな夏らしいお花になりました。
弓達貴文 すっきりと男性らしい作品になりました。 パンパスグラス、トルコキキョウ、姫ヒマワリ