日本いけばな芸術展 昭和42年に第1回目の日本いけばな芸術展が昭和天皇皇后両陛下の行幸啓を賜り盛大に開催されました。桂古流は六世華盛が創立時より理事に就任し、七世華慶そして現家元の3代続けて理事となりました。昭和、平成、令和と日本いけばな芸術協会の役員流派として活動してまいりました。
新藤華盛、大塚知華、後藤華和 桂古流の立ち活けを三つ寄せにしました。今回から3人席は2作までと言う事で大水盤に活けました。大塚知華は前添流し、後藤華和は用流しにしました。
柄澤華陽 シェル製白色花器、グリーン花器 カンレンボク、ビンロウ樹晒し、鶏頭 特徴ある花器を使い旱蓮木(カンレンボク)を高く使いました。大きな動きのある作品となりました。
波多野敦華 六世好唐金薄端 南天、伊吹 2種併せ活けです。 南天は縦を伊吹は横を強調しています。花材の変化も魅力的です。
鈴木雅桂 作家花器 レッドジンジャー、モンステラ、金属素材 作者の構想が思い切り発揮されています。ジンジャーのリズミカルな動きと全てを飲み込むような強い生命力を感じさせるモンステラに惹きこまれます。
熊谷華樹 氷室杉、山帰来 古典花を何度もお稽古して臨みました。練習の甲斐あり、とてもまとまりのある作品に仕上がりました。山帰来も良いポイントとなりました。
奥村陽春 作家汲み花器 唐胡麻、鶏頭、 花展期間中はまだ暑かったので不安だったのですが、とても良い分量でした。幅と奥行の両方を上手に捕まえました。
三和真華 唐金コンポート、石化柳、伊吹、 限られた時間の中で、家元本部と親先生の元で制作しました。石化柳の線の美しさは精進の賜物です。
川口市花道連盟いけばな展
副会長小島彩香 飯桐、錦松、鶏頭 副会長として会の運営も頑張っています。前回はお生花でした。今回は投入れで大作を出品しました。
内田静美 ススキ、秋草 晩秋の装いをカゴで表現しました。
瀧澤純香 松、南天、勿忘草 360度色々な仕掛けがしてあってとても楽しい作品でした。アイディアが詰まっていました。
北希里香 石化柳、ユリ、竜胆 株分の応用形です。ゆりと竜胆の捕色がとても目立ちました。
日々のお稽古
桂古流東京支部 菊の五色いけ
菊は葉で活けると言われます。残しすぎても少なすぎても型にならないので、難しい作業です。
講義も踏まえて菊の挿す位置に気を付けます。初めての会場でしたが皆様無事に着けました。
桂古流東京支部は東京在住の研究会です。皆様楽しみながら熱心にお稽古されています。
桂月会研究会 孔雀ヒバの五行いけ
孔雀ヒバは馴染み深い花材です。しかし五行活けとなると本数も増え、長さも必要なので高い技術が求められます。
桂月会は月曜に開催されています。先代華慶の時に始まりました。皆様和気藹々とお稽古しています。
桂秀会、桂正会研究会 孔雀ヒバの留流し
桂古流には7つの流し活けがあります。今回はそのうちの一つ留流しです。ハズのかけ方から注意して活けていきます。
桂秀会、桂正会は祖父先代華盛の時に設立しました。若手は先輩に敬意を払い先輩は若手を導きとても良い雰囲気です。楽しくお稽古しています。
桂美会 水仙7本いけ
水仙は日本で馴染み深い花材ですが、大陸からの渡来植物です。高価な姿から様々な逸話が生まれました。
桂美会は父華慶が指導していた研究会です。会員の多くは展覧会に出品してくれます。研究会の成果を発表する事でやる気に繋がっています。
水仙のいけ方は、普通の草花と違い葉組物の部です。寸法や手順を間違えずに活け上がると凛とした立ちいけに仕上がります。
桂午会 行李柳15本いけ
行李柳なかつて押入れに仕舞われていた行李の原料となりました。筋物活けの時に用います。今回は15本活けとしました。
桂午会は土曜日に開催されている研究会です。午前中に研究会へ参加し、午後から家元本部でお稽古される方もいます。
桂翠会 木瓜用流しいけ
ボケは冬の代表的な花材です。可愛らしい花と矯めの効く枝が好まれます。今回はボケ一色で用流しに挑戦です。
桂翠会は会長曽根さんを中心のまとまりのある研究会です。難しい課題もみんなで話しながら仕上げていきます。