第63回いけばな協会展 3次展 いけばな協会展は、かつて「いけばな祭り」とサブタイトルが付いていたそうです。春の花展らしく、皆で和気藹々といけばなを楽しもう、という先人の思いが込められています。 令和3年に法人化をし、一般社団法人いけばな協会となりました。桂古流も常任理事の職責を任される事となり、その先人の思いを忘れずに活動して参ります。 いけばな協会展3次展には桂古流から14人が出品しました
評議員 新藤白龍、新藤玉兎 紙をテーマに兄弟で合作としました。和風で少し妖しい雰囲気も醸し出す白龍と花材をスタイリッシュに使った玉兎が上手く組み合わさった作品です。
古屋美窓 金縷梅(マンサク)、ヒバ とても珍しいヒバを活けました。真ん中にボリュームを出した分、金縷梅の伸びやかさが引き立ちました。
今野清華 啓翁桜、貝母ユリ、連翹 落ち着いた和風な花器をゆったりと使いました。 啓翁桜の奔放な枝ぶりも素敵でした。中心に入っているのは桑の晒し枝です。
池田柊月 伊吹、桜 二重切登り活けです。規約が多く難しい花型ですが、とても綺麗に活けられています。 桜も楚々として枝筋が美しかったです。
満井康華 カラー、スイトピー、 長い楕円の花器を使いました。カラーの高さを出さず、茎をクルクル丸めてみました。真っ直ぐに活ける書きとは違う魅力が表現できました。
三好梗香 木瓜 赤木瓜は太い枝もありますが、今回はとても細い枝でした。その分、交差しない様に筋に気を配ります。桂古流七変化の用流しです。
大川保華 棕櫚の実(ドライ)、アロエ 艶のある花器を棕櫚の実で覆い隠すようにしました。アロエを入れると生命力を感じます。花器の質感と全く違った表情を組み合わせました。
大坪華真 ナタマメ、豆苗、他 色々な豆科の植物を集めました。ミモザやスイトピーも豆科です。大きなアーチを懸け影の面白さが作品に加わりました。
川西直華 小手毬、孔雀ヒバ、アイリス、 小手毬は一色で活ける時は枝ぶりに心配りしながら活けますが、孔雀ヒバなどと活けると陰陽が効いた立活けに仕上がります。足元のアイリスも素敵でした。
石川麗華 ダリア、木瓜、ドラセナ かつては桂古流から多くの投入れ作品が、いけばな協会展を賑わしました。当時を彷彿させる、花材の質も高く、花器も吟味された物を使った作品に仕上がりました。
福住祐果 啓翁桜 五行活けにしました。花器も含めて50㎝くらいの小さな作品です。何ヶ月もお稽古して、サイズは小さくても見応えある作品になりました。
西尾紀華 桜、磯馴、ルピナス 前後に広げて奥行きのある作品としました。ルピナスは鉢から直接切って使っています。まとまりも良く魅力的な作品でした。
深見響泉 アマリリス、荒天柳 分厚い本をか弱いアマリリスが突き抜ける.そんなあり得ない姿を形にしました。仕上げが丁寧なので、不思議そうに眺めるお客さんで賑わっていました。
日々のお稽古
桂古流わかば会 睡蓮の立活け
睡蓮の立活けは夏の風物詩です。全ての葉や花に水揚げのために注水します。葉脈を見ながら入れます。
わかば会は家元本部の生徒様で構成される研究会です。今回のように、普段お稽古に来ない花材を活ける事もあります。
桂古流東武支部 籠のいけばな
籠は風炉の時期に用います。風格や、素材により活ける時に注意が必要です。白龍の丁寧な授業により、籠の歴史も掘り下げて勉強しました。
桂古流東武支部は加須を中心とした研究会です。中村会長の元、皆様和気藹々とお稽古しています。
東武支部は終わった後のお食事会も、楽しみのひとつです。今回の反省や次回のテーマについてなど、活発な意見がでます。
桂会講習会 円を重ねていく
ミスカンサスを25本使って作品を作ります。小さな円から大きく弧を描き自由な発想のまま制作しました。
桂会講習会は桂古流師範を取得していれば、参加できます。流行の素材や形式を取り入れていきます。