いけばな協会展 一次展 いけばな協会展はかつていけばな祭りと言われていました。 今年で54回を数える歴史ある展覧会です。 関東の名だたる流派が春の息吹を花で表現します。
中村智風 山茱萸・ヒバ 三重切の花器です。自然にはえている木瓜を敢えて使いました。野趣に富んだ姿をお楽しみいただけます。
中尾香葉 レッドウィロー・胡蝶蘭・トルコ桔梗 ベネチアングラスの大壺に明るい色調の花材をあわせました。優しい放物線を描いて華やいだ雰囲気に仕上がりました。
渋谷華倖 柊南天 柊南天は曲がらない花材です。クサビで整えて枝筋を合わせます。葉が大きく重ならない様に切ります
川尻美与華 山茱萸・アマリリス・柊 美しい投入れに山茱萸をのばしました。足元に入ったアマリリスがとても目立っていました。
小島彩香 石化柳・孔雀ヒバ 二種あわせいけです。右が石化柳・左は孔雀ヒバです。 それぞれ魅力のある花材なのでバランスを取りながらの生花の仕立てです。
染谷桂昌 マンサク・伊吹 マンサクの伸びやかさを強調するため、中心に伊吹をまとめました。六世好の薄端に凛とした姿でおさまりました。
大川保華 キャベツの葉・芽キャベツ 透明感のあるグラスにアクアボールを使いました。芽キャベツの重なりが可愛らしくできました。
鈴木雅桂 電気コード・リンゴ 印象に残る作品です。様々な色のコードを使いました。有機的な存在としてリンゴをシンボリックにつかい、春の花をあしらいました。
いけばな協会展 二次展
深見響泉 麦・ネジ 並列形の応用です。マッスにした麦は会場に一足早い春を届けていました。
大塚知華 桜・ヒバ・万年青 木物を二種いけにして主株とし、万年青を子株にしました。平水盤なので蛇の目を使って留めています。
岡雪華 桜・ヒバ・カキツバタ 大塚さんと対になって活けました。 カキツバタはすぐに咲いてしまうので、毎日お手入れが必要です。
鴨居楓月 黄葉小手毬・アイリス 根〆付きのたちいけです。根〆はアイリスです。木物だけではない華やかさが魅力です。
川島亨華 桜 桜のたちいけです。曲をしっかりつけて堂々とした形に仕上げました。器も透かしの薄端でした。
大蔵華洋 桜・菜の花 春風になびいた桜の足元に菜の花畑が広がるような並列形の応用です。ダイナミックな枝使いでした。
第16回いけばなと創作の展示会 27年3月27日から29日 川口駅前リリア3階ギャラリー
日々のお稽古から
桂美会研究会 孔雀檜葉の前添え流し 桂古流では枝を長く伸ばす活け方を(流し)と呼びます。 7つのパターンがあります。 桂古流七変化と呼びます。 今回はその中でも難しい前添え流しです。
蕨高校の入学式の模様です。
森田瑠華 ドラセナ・カラー・スターチス ドラセナとカラーのコントラストを最大限に生かしました。
弓達貴文 サンゴ水木・ラクスパー・カーネーション 春らしい広がりのある花型でした。器との相性も良かったです。
二郷杏菜 サンゴ水木・君子蘭 コンポート花器を使った盛花の下垂型です。線と面の違いを上手に表現しました。
桂会研究会 (午後)
桂月会研究会 カキツバタの株分け カキツバタは杜若や燕子花などとも書きます。 伊勢物語にでてくる三洲八ツ橋のエピソードは有名です。 葉は株で生えてきますが、敢えてそれを外して美しく組み直します。