第44回 さいたま市いけばな芸術展 4月14日〜16日 埼玉会館地下展示室 3月末まで修繕工事でした。工事も終わりこけら落としとして、いけばな展が開催されました。
家元 新藤華盛 伊吹・鉄線 さいたま市展に華盛として初めて出品しました。やはり桂古流らしくお生花を活けあげました。五行活けです。磯馴はとても素性の良い枝でした。鉄線は水揚げ剤を含ませて挿しました。
新藤京華 フトイ・デルフィニウム 銀の器にスッキリとフトイとデルフィニウムで形を整えました。奥行きもとれていました。シンプルで無駄のない作品です。
新藤白龍 アンスリウム・銀の皿 デザインからしっかり絵を描いて活けました。日本女性新聞に掲載されました。
新藤三枝 雪柳・ラナンキュラス 低く傾斜した作品です。見る角度によって印象が変わります。
加藤珠遊 糸ヒバ・バラ・錦木 六世家元、先代華盛が大好きだった糸ヒバを活けました。祖父から直接手ほどきを受けた作者です。祖父と同じ華やかで胸を張ったようなお生花になりました。
染谷昌桂 黄葉コデマリ・リアトリス 六世家元好みの草花生花の薄端です。 二種併せ活けに仕立てました。 品のある形になりました。
新藤白龍デモンストレーション
6月29日甲府で、副家元新藤白龍がデモンストレーションを行いました。 バックは日本画タケウチヒカリさん、三味線は岩田桃楠さんです。甲府の花材を山から集めて活けました。
日々のお稽古から 尾間木公民館華道部
尾間木は六世家元初代華盛の生家があります。初代華盛が教えに来ていたので、華道部ができて何十年にもなります。 今も楽しくお稽古しています。
桂翠会研究会
信夫ヒバと撫子の2管いけ 限られた空間に2つの器を置きいけて行きます。
草花は狭いハズに活けるので、剣山は要りません。陰陽を付けて形に仕立てます。
桂会研究会 投入
投入はいけばなのスタイルの一つです。壺の内壁と縁を使いながら活けます。枝にT字や十字の工夫をこらします。
投入れはガッチリ固めるのでなく自然にフワッと入っているよう活けます。様々なテクニックを要します。
今回はいけばなの年表についてもお話ししました。
桂午会研究会 べっこう柾の二重いけ
二重いけは下口から立ち上げて上口から下ろします。形が縦鱗と横鱗で異なります。
ひとつに見えるように活けあげてこその二重いけです。皆様苦労しながら立派に仕上げていました。
桂美会 信夫ヒバの客位いけ
客位とは桂古流独自の呼び名です。いつもと逆の形に活けます。逆勝手とも言います。
桂美会は七世華慶が初めて作った研究会です。現家元になっても変わらずに桂古流を支えてくれています。
桂古流わかば会研究会 草花の三ツ寄せいけ
三ツ寄せいけは株分けと違い器を三つ用意します。器の配置も考えて活けます。
今回はフトイ、小菊、リンドウを使いました。和の美しさを感じながら活けました。
桂卯会 睡蓮の立ち活け
睡蓮は日中咲いて夜閉じます。寝ているようなので睡蓮と言います。 午後2時くらいに咲く事から未草とも言います。
葉には一枚一枚ポンプで水を送り込みます。裏から見て葉脈に水が入っているのを確かめます。
葉は立ち葉、撞木葉、浮き葉とありそれぞれの役割に活けていきます。特殊な2花5葉です。