さいたま市いけばな芸術展 4月9日から11日まで埼玉会館地下展示室でさいたま市いけばな芸術展が開催されました。 会期中は新型コロナウィルス感染症対策がしっかりとられました。マスク着用のお願い、アルコール消毒、検温機により体温測定、またヘルスチェックシートへの記入、役員と来場者の間にアクリルボードを設置、いけこみあげばなは時差式による密集の防止などを行いました。
家元新藤華盛 花蘇芳、キャラ 2種併せいけです。白い大壺は家元になって初めて埼玉会館に活けた思い出の花器です。蘇芳は枝が交差しないよう気をつけて活けます。
志田米華 花蘇芳、黄葉小手毬、 花蘇芳が左側に黄葉小手毬が右側でそれぞれ体用留をつくります。品格のある花器との相性も良かったです。
中村好華 桜(天の川) 天の川は六世先代華盛が好んだ花材です。矯めが効き流し活けに映える花材です。花もたくさん付いていて春らしい作品になりました。
新井正花 朝鮮槇、アルストロメリア 根〆付きの活け方です。朝鮮槇だけでは寂しい所にアルストロメリアが明るさを引き出してくれました。
菅原華節 白花マンサク、氷室杉 白花マンサクは普通のマンサクほど矯めが効きません。ポロポロ取れてしまいます。枝ぶりを見ながら慎重に曲げていくことが肝要です。
宮園良華 伊吹、スカビオサ 西洋松虫草とも呼ばれるスカビオサですが単体では立ち上げにし辛い花材です。今回のように脚元を豪華に見せるのにうってつけです。
いけばなの日
日本いけばな芸術協会により制定された「いけばなの日」は6月6日となりました。今年はガーベラを開けようという事で穴空き花器にいけてみました。
淑徳与野高校文化祭華道部作品
淑徳与野高校の今年のテーマは花材の連作です。一つの花材がお隣と共通するものを使おうという連作になっています。フラワーアレンジも頑張りました。
夏の花材が瑞々しさを引き立ててくれています。若さあふれる作品で見ている人も元気になります。
小島彩香 川口市医療センターより表彰状授与
病院にお花を永年いけてこられた功績で表彰されました。地元の活動が認められて嬉しいです。
日々のお稽古から 家元本部のお稽古作品です。梅雨の時期なのでカエルさんもご一緒です
中村明日花 撫子 草花の立ちいけです。一見可愛らしく見えますが、まとめるのに苦労する花材です。足元から先端まで神経が張り詰めています。
茂木奈祥 アリウム、ドラセナサンデリアナ、アルストロメリア アリウムをあえてまとめる事でデザイン的な作品に仕上げました。根本の部分にマッスにした花材が視覚的バランスを保っています。
森田璃華 桔梗 秋の七草の一つと考えられる桔梗です。三才格に綺麗な花を用います。外側のラインを整えながら、つぼみの可愛らしさも残しました。
矢作麗盛 カルミア・伊吹 カルミアは枝ぶりに風格があります。ただし矯めが効きませんので足元は他の花材で補う必要があります。 伊吹を使い堂々とした立ちいけになりました。
新井華友 アリアム・トルコ桔梗・デルフィニウム・葉蘭 白い投げ入れ花器です。いけ口がカーブしていて、その曲を活かして止めます。葉蘭の足元をしっかり詰めてとても緊張感のある作品になりました。
山崎三佳代 アリアム・ニューサイラン・アルストロメリア 窪みのある花器と線状の花材を組み合わせました。アリアムが細いので役枝はニューサイランでボリュームを加えました。
大野東峰 桔梗の立ちいけ 桔梗は秋の七草では「朝貌あさがお」として紹介されています。花器はガラス片を外側に張ったものでした。涼やかな作品となりました。
桂午会研究会 リアトリスの株分け
今回は初心に戻ってリアトリスのお稽古です。9本活けは縦鱗、5本活けは横鱗にしました。リアトリスは 六世家元先代華盛の頃より立ちいけの試験に使われるなど重用してきました。
桂午会は土曜日に開催される研究会です。皆さん熱心にお稽古しています。明るい雰囲気で楽しみながら勉強しています。
十人和笑会研究会 花菖蒲の株分け
花菖蒲はカキツバタと同じく葉組みものの部類です。組んだら擦って水を潜らせ活け上げます。2花5葉と1花3葉です。
十人和笑会は古典花研究会で一番古くから活動しています。副家元白龍も加わり楽しくお稽古しています。
桂卯会研究会 花菖蒲の立ちいけ
花菖蒲の2花5葉です。花首をスッと伸ばして美しさを強調します。足元が綺麗に付くことが大事です。
桂卯会は卯年にできた会です。夏らしい菖蒲に涼を感じながらの研究会となりました。
桂月会研究会 朝鮮槇の二重切り活け
葉が若緑色の朝鮮槇はとても綺麗です。下口と上口が巴となる様に活けます。二重切りは両手切りにならない事。下口の体が上口の縁にかからない事などあります。
桂月会は月曜日に開催している会です。皆さん楽しみながら一生懸命勉強されています。
桂会研究会6月「季節の移り変わりを活ける」
季節は春夏秋冬だけでなく細かく変化して行きます。晩春から新緑へ、梅雨から夏へと微妙な移り変わりを表現しました。
難しいテーマにも関わらず多くの皆様が出席しました。器や花材、色の取り合わせなどに気を配りながら制作しました。
研究会の恒例となった副家元白龍の講義は「季節」についてです。季節はなぜ四つに分かれたか?に始まり独自の切り口をユーモアを交えて話しました。
桂翠会研究会 ベッコウマサキと芍薬
桂古流では2種併せいけ以外に根締め付きの形があります。ための部分に花を添えるいけかたです。
桂翠会は華慶が主になって指導してきた研究会です。皆さん長年に渡って楽しみながらお稽古されています。
桂朋会研究会 太藺と杜若の魚道いけ
水辺の草花の株分けを魚道いけと言います。株と株の間を魚が通う道筋になぞらえます。
桂朋会は月曜に開催されている会です。皆様楽しみながら勉強に励んでいます。