さいたま市いけばな芸術展 さいたま市展は今回130席うち38席が桂古流でした。実に3.4席に1つが桂古流でした。出品数はダントツの1位です。作品一つ一つのクオリティも高く、お互いに協力しあって手直ししている姿は一丸となっている印象を広く伝えました。
内田静美 グラジオラス、アルストロメリア、ガーベラ 相似形の花器に高さを生かした作品となりました。前後にゆったりと広げた葉の動きが初夏の風を感じさせます。
熊谷華樹 グラジオラス、紫陽花、ラナンキュラス ガラス花器に植物の元気をいっぱいに詰め込んだ作品となりました。形状も線、面、塊と多様な要素を複雑に組み合わせています。魅力ある作品でした。
奥村陽春 小手毬、金魚草、スミレ 淡いブルーの水盤にレモン色の金魚草が美しく映ります。有機的に伸びる小手毬の茎と人工的なワイヤのコントラストも面白い組み合わせでした。
田中知舟 ドラゴン柳、アンスリウム、アマリリス ドラゴン柳の奔放な枝ぶりを活かした作品です。アンスリウムとアマリリスが中心を支えています。強烈な個性の中でブプレウルムが大事なショックアブソーバーの役目を果たしています。
後藤華和 ドラゴン柳、ガーベラ、ラナンキュラス、レースフラワー、アルストロメリア かわいい花がまるでフルーツケーキの様に挿してあります。器もとても洗練されたものです。上はできる限り空間を生かしました。リボンも春風の様です。
石川麗華 花蘇芳、カラー、撫子 アイボリーの地に絵の具を走らせた様な模様が印象的な花器です。花蘇芳の枝を思い切り伸ばしバランスを保つために真っ直ぐカラーを立てました。左奥に花器を置いて天板の白を上手に使いました。
華道アーチスト協会展
柄澤華陽 カナリー椰子・トルコ桔梗 コロナ禍で開催された華道アーチスト協会展に桂古流から2名出品しました。目の覚める様な緑のカナリー椰子に淡いピンクのトルコ桔梗を配しました。色彩センスが際立つ作品です。
福住祐果 晒しカラタチ・トルコ桔梗 夏に向かって蒸し暑くなる時期に観客がホッとする様な作品を出品しました。現代いけばなですが観客を忘れる事なく制作に当たったのは素晴らしいと思います
日々のお稽古から
中村明日花 アリアム丹頂・向日葵・クッカバラ 直伸型の応用です。上り詰めるように伸び上がる茎がユーモラスで可愛らしいです。無駄のない作品に仕上がりました。
長谷川桃華 スグリ・向日葵・ドラセナ 京焼の作家花器に活けました。丸みの表情に合わせた作品制作はとても良かったです。花材と花器のコーディネートが優れていました。
大輪香奈 ツツジ・ホテチア ツツジは花後の枝もいけばなで使われます。大ぶりな水盤に流れのある枝を用にしました。印象的なホテチアが中心に入る事で安定感が出ました。
桂古流東武支部研究会 リアトリスの客位いけ
いけばなには主位と客位があります。リアトリスの立ちいけは基本としていけますが、客位となると急に難しくなります。定期的にお稽古しておくと良いでしょう
桂古流東武支部は加須を中心に集まった師範者研究会です。50年の歴史があります。コロナに気を付けながら皆さん楽しくお稽古します。
桂会講習会
現代いけばなに特化した研究会です。デザインや素材、色彩などに拘りながら令和に合ういけばなをみんなで考えて参ります。
今回はフェニックスロベリニーを手元でまとめ繭のように形作ります。その間をクレマチスデュランディとハイブリッドスターチースで色付けして参ります
わかば会研究会 ニューサイランの葉を組む現代花 白龍の指導のもとわかば会の研究会が開催されました。評判の講義は「七夕」についてです。
ニューサイランを1つはそのまま、1つは細かく割いて織ってみました。色彩は抑えて形に注目してもらえるようにしました。
わかば会は家元本部の研究会です。年4回あります。毎回テーマがかわります。午前中に開催されています。
わかば会研究会で白龍が作った資料です。5枚に渡り詳しく七夕について書かれています。挿絵も白龍の描いたものです。
開店装飾生花 レンギョウ、ギガンジウム、トルコ桔梗、百合
長年華道部で活動する青木信用金庫の開店祝いのお花です。華やかさと共に優しさも表現しました。