いけばな協会展 いけばな協会展が新型コロナウイルス感染拡大後、初めて開催されました。その間協会は一般社団法人となりました。また桂古流が常任理事に選ばれ家元が常任理事席に出品することとなりました。
家元 新藤華盛 三管いけ 椿・山茱萸・苔梅 初めての常任理事席なので華やかながらも格式のある三管にしてみました。 いつもより視線がさがるので縦鱗と横鱗をダイナミックに差を付けてお生花のバラエティを表しました。
副家元 新藤白龍 作家花器 カチョココ・ピニェーロアマゾニア・黒化真竹・オーガスタ 現代いけばなでもしっかり花材を吟味し、必要ならば素材を追い求めていく姿勢は立 派です。 海外の素材と黒化した竹の出会いは思いつかない発想です。他流の先生方も「今回の展覧会で大賞だね」と褒められました。
新藤京華 白色花器 桜・荒天柳・チューリップ・ラナンキュラス・エピデンドラム 自分の美意識が揺るがない、しっかり「時代」と「可愛らしい」をつかまえていきま す。 いけばな以外の人々がいつも注目するのは京華の作品です。小さな世界にこだわらない自由な空気が流れています。
会長 新藤三枝 山本安朗琵琶鉄焼大口壺 竹 椿 山本安朗は琵琶鉄焼の陶芸作家です。その大口壺に竹を配し椿で花を添えました。
新藤玉兎 白色花器 ニューサイラン・アナナス・キキョウラン 歯学部の勉強の合間を縫って作品構想を練りました。並列系を巨大化し、さらに アンリ・ルソーの「蛇使いの女」に刺激されこの作品にたどり着きました。 葉に見え 隠れする動物はアンゴラ共和国の物です。
柄澤華陽 木製二重切 木瓜 二重切は通常竹ですが今回は流内の知人からの依頼でこの花器になりました。 同花材ですが色が違うので趣きに深みがうまれました。二重切は両手切はしない、 同じ高さの枝は作らないなど制約があり非常に難しい花型です。
大宮花道連盟展覧会 大宮花道連盟の展覧会です。大宮駅東口駅前に官民複合ビルが竣工しました。4階にできた市民ホールでは大宮花道連盟の展覧会がこけら落としとして開催されました。
会長 桂古流 細田好草 海棠・キャラ 会長として大宮花道連盟を率いているのは桂古流の細田好草です。キャラの緑に海棠を合わせ、華やぎと荘厳を表現しました。
柄澤華陽 エニシダ エニシダを五行に仕立て上げました。足元をきっちり付けて併せ活けとしました。
小林華p デルフィニウム・トルコ桔梗、レースフラワー 株分けです。枝を使わずやわらかい春の表情が出ています。
高槁典華 紅葉、金魚草、古木 高さを出さず重厚感のある盛花になりました。
波多野敦華 サンゴミズキ・黄葉小手毬 二重切りの登りいけです。陰陽をふまえ、二つの形で一つにまとめ上げます。よく出来ています。
関根華瑛 アリアム・レザーファン 縦横無尽に動くアリアムの茎に楽しいリズムが生まれます。ライトが真上から当たる時は、影を意識するとこの作品のようにシルエットの面白さが表現できます。
新しく竣工した角街の4階に開館した展覧会場で細田好草会長と役員の波多野氏
日々のお稽古 桂美会研究会 杜若の2花5葉いけ
杜若は桂古流では葉組み物となります。草花、枝物とはまた別の扱いとなります。葉組みの寸法や選別など気を張って行います。
桂美会は父華慶の時に創設された会です。皆様和気藹々と楽しみながらお稽古されています。
桂月会研究会 杜若の2花5葉いけ
杜若は桜などの花木の時期の後、お生花花材のメインになります。 そのせいか昔から多くの花型が残されています。 桂月会は月曜日に開催される研究会です。皆さん和やかに熱心にお稽古されています。