いけばな協会展 新宿高島屋で開催されるいけばな協会展は、春の風物詩となっています。今回も桂古流からは30名を超える出品者となりました。
柄澤華陽 枝垂柳、金伊吹、ラナンキュラス 広い空間を少ない枝で取り込むお生花です。足元の金伊吹がしっかりボリュームを出しています。
岡雪華 金伊吹、ガーベラ、マンサク 竹の二重切り活けです。豪華な金伊吹と華やかなマンサクの組み合わせが絶妙でした。
飯塚美楓 木瓜(紅白) 六世好薄端にスラっと伸びた白い木瓜が印象的でした。春の花木の代表的ですが、紅白を組み合わせるのは珍しいです。
花澤小夜 啓翁桜 杉板水盤に縦鱗と横鱗の株分のお生花です。春爛漫な風情を感じさせる作品です。
波多野敦華 竹、雪柳、貝母百合 波多野家に代々伝わる貴重な器のお生花です。かつて桂古流を支えた幹部の後を継いで、波多野敦華さんも一生懸命頑張っています。
奥村陽春 ハラン、アイリス、カラー 投入れを何気なく活けるのはとても難しいです。植物の魅力を上手く引き出しています。普段からのお稽古が実っています。
櫻井更芳 山茱萸 竹の二重切りに山茱萸の登りいけです。大らかに立ち上がる下口の姿に迫力を感じます。
染谷桂昌 万年青、伊吹、木瓜 竹の三重切りです。色合いや出生を考えて花材を積み合わせました。井深と木瓜のバランスも良かったです。
宮園良華 サンゴ水木、孔雀ヒバ 六世好の薄端に2種併せ活けでまとめました。とても整ったお生花です。それぞれの花材の魅力も引き立てあっています。
鴨井楓月 蘇芳 作家物花器に客位でいけました。主位に比べ難しくなります。とてもまとまりのある引き締まったお生花になりました。
第148回桂古流師範免状授与式
桂古流では奥伝取得者を対象に師範考査を実施しました。 今回は晴れて師範になられた方の免状授与式です。 北カリフォルニアからzoomで参加された方もいました。
日々のお稽古 桂会講習会 シュロとアルストロメリアを使って
講習会、今回はシュロとアルストロメリアを使っての現代花です。ただ活けるだけでなく勉強もします。今回は20世紀美術についてです。なぜ印象派以降美術は大きく変わったのか。その影響はいけばなにどう与えたのかを解説しました。
桂会講習会は2ヶ月に一度開かれます。素材と向き合いながら新しい美を皆様熱心に探しています。