いけばな協会展 新宿高島屋で開催されるいけばな協会展は、春の風物詩となっています。今回も桂古流からは30名を超える出品者となりました。
新藤玉兎 アンスリウム、ゴールドオーナメント、三段重陶器 とても魅力的な作品です。豪華なイメージをとても大切に演出しました。小品でしたが惹きつけられる作品です。
新藤京華 スチールグラス、枝ピー 長いスチールグラスを高く建てるのは構造的にとても難しいです。試行錯誤の上蛇の目を使っていけました。いけばな師範と共にフラワーアレンジの国家資格を併せ持つゆえに融合した技術で生まれた作品です。
杉村暁華 啓翁桜、伊吹 客位の二重併せ活けです。とても難しい花型になります。ボリュームある伊吹の上に、たおやかな曲を描く桜が見事な調和を醸し出しています。
丸林静香 啓翁桜 客位の控え流し活けです。 桂古流には七変化と呼ばれる7つの流し活けがあります。 青銅風の花器に美しく収まりました。
野口文草 万年青、秘色角形大裁判 水色の水盤に都ノ城万年青を三株活けにしました。前後左右から重ならないように配置して役枝同士もぶつからないようにします。
齊藤美智華 ガーベラ、カラー、グリーン アクリル板で12等分します。その中にお花やグリーンがお互いの敷居を超えていく姿はアフターコロナへの希望を感じさせます。
古屋美窓 レッドウィロー、槙柏、椿 細身の二重パイプです。下口から登りの枝が上口にかからない様、とても丁寧に活けています。細い線で言うことを聞いてくれませんが練習の成果が出ました。
小島彩香 水木 難しい花材でしたがとても良い形に仕上げました。水木も蕾が膨らんでとても可愛らしい所を活けました。
菅原華節 石化柳、孔雀ヒバ 客位の2種併せ活けです。石化柳は個性が強いので孔雀ヒバのような相性の良い花材との組み合わせが無難です。
福住祐果 麦、雪柳 個性の強い花器なので活け方も工夫が必要です。直線的な麦をマッスにして柔らかい雪柳との対比も美しかったです。
日々のお稽古 桂翠会研究会 リアトリス11本活け
リアトリスは祖父先代華盛が好んだ花材です。お稽古花材ですが筋が抜けるので活け上げると美しいです。 桂翠会は曽根会長の元まとまった研究会です。皆様楽しんでお稽古しています。
桂秀会・桂正会研究会 リアトリスと金香梅の根〆付き
草花を高く、枝物をあしらいに使います。初夏らしい爽やかな花型になります。
桂秀会・桂翠会は祖父先代華盛の設立した会です。最近入会した人も幹部の皆様と仲良く勉強しています。
桂月会研究会 ベッコウマサキの13本活け
ベッコウマサキは縁が白く華やかな枝物です。13本活けるとボリュームが出ます。えだ取りに気をつけます。
桂月会は月曜に開催されている研究会です。皆様楽しみながらお稽古されています。
桂会研究会 レトロな物を使って
今回の研究会はレトロな物を取り入れた花です。時代と共に寄り添って来た物の温かみを感じながら活けました。
桂会研究会は師範の方ならば、どなたでも参加できます。テーマが発表され、会員は2ヶ月アイディアを熟成させて研究会に臨みます。
副家元の講義は「移りゆく時代と流行」です。レトロと骨董の違いについて解説のあと、古代から江戸時代までの流行を詳しく話しました。ひとりひとりの講評も人気です。
桂美会研究会 リアトリスと金香梅の根〆付き
1種類の草花のお生花ではなく、足元に枝物を添える活け方を根〆付きといいます。コンポートに剣山で夏らしくすっきりとした型です。
桂美会は父華慶が設立した会です。新しい仲間も加わり楽しくお稽古しています。
桂朋会研究会 リアトリス11本いけ
リアトリスは9本活けをすることが多いです。今回はそこに2本加えて11本としました。間合いに気をつけて活けます。
桂朋会は月曜に開催される研究会です。お仲間とともに皆様楽しんでお稽古しています。